『やりたいことは、今すぐにやれ』

Saturday, June 20, 2015

イスラエルの旅5~世界遺産マサダ(2)


マサダのつづき。
ユダヤ民族によって築かれた要塞、マサダが約2000年ほど前に滅ぼされたのは、先の「イスラエルの旅4~世界遺産マサダ(1)」で書いたとおりだが、知れば知るほど、とんでもなく豪華な宮殿なのだ。

【写真・上】
いちばん眺めのいい、先の尖ったあたりは「北の宮殿」といわれるヘロデ王の私邸。
上のテラスは、ヘロデ王が使っていて、下の突き出たテラスは、客人をもてなすための客室があったという。どんな客人が、ここに来たんだろう。
テラスに何人かいる人の姿を見ると、壮大なスケールがわかるかしら…・・。

【写真・右】
当時の宮殿の模型。左の尖った部分がヘロデ王の部屋。その下の一段低くなっている丸い部分が客室。


【写真・左】
大浴場跡。小さい柱の上に板を置いて、火を焚き、蒸気で部屋全体を暖めて、人びとは汗を流すという、ローマ式サウナ浴場。
かなり大きな部屋だったから、大人数で入る憩いの場だったのかもしれない……。


【写真・右】
2000年前の柱や壁画、タイルが瑞々しく残っているのは不思議なほど。


ローマ軍が突入したとき、食料庫には、10年分の食料や酒などが貯蔵されていた(集団自決した際に、食料はすべて燃やしてあったとか)。
また、雨季に発生する鉄砲水を利用して、地下には4万トンの水が蓄えられていた。
おそるべし土木技術!

【写真・下】
宮殿の西側は、足がすくむほどの絶壁。
ローマ軍が足場をつくって上ってくるのに3年近くかかったというのも、うなづける……。
地表に丸や四角の型がついている場所が、ローマ軍が陣をとった場所。


【写真・左】
ロープウェイであった女の子たち。
兵役中は私服のときも、銃を肌身離さず自分で管理する責任があるという。

イスラエルは、18歳になると、男子3年、女子20か月の兵役がある。
兵役では女性も男性同様、義務であるが、社会で働く女性が、出産や育児をしやすい法律や制度はかなり充実している。
子だくさんで、仕事もバリバリしている女性、シングルのまま子どもを何人も産む女性など、いろいろ。
子どもを産むことで、女性が社会的不利益を被らない仕組みづくりができている。
ある意味、男女平等……。

ちなみに、兵役が終わったあと、ほとんどの若者は働きながら世界を旅し、帰国後、アルバイトでお金を貯めて大学に入学、卒業、就職……というパターン。
そういえば、鹿児島でよくイスラエル人のアクセサリー売りを見たっけ……と思い出した。
海外の親戚を頼っていき、働かせてもらったり、アルバイトしながら語学留学したりするパターンも。

大学に入学するのは、20代後半から30代、就職は30代になってからというのも珍しくない。
ある程度、社会経験を積んでから、大学進学、就職というのは、失敗が少なく、意外に効率的なのかもしれない。
兵役の議論はさておき、若者たちは18歳から家を出ているからか、かなり自立しているように見えた。

「じゃあ、30歳過ぎても、実家にいる人はいないの?」
今回のガイド役で、娘が兵役中の日本人女性Eさんに聞くと、
「それは、恥かしいことと思われるかもしれません(自立していなくて)」
と返された。

現在、マサダでは、イスラエル軍の入隊式が行われ、若い兵士たちが、「マサダの悲劇は繰り返さない! この国は自分たちの手で守る!」と誓う。

*つぎは、死海についてのレポートです*